精神保健の課題と支援【合格者が得点ポイントを解説】

精神保健の課題と支援国家試験対策

精神保健福祉士国家試験の専門科目における超重要項目と学習法を6回に分けてお伝えします。

ここで得点しなければもったいない!という大事なポイントばかりを集めました。

分厚い参考書を前にどこから手を付けていいかうんざりしているあなた、模擬試験の結果が芳しくなく落ち込み気味のあなた、限られた時間を有効に効率的に勉強したい!という方々の試験対策のご参考になれば幸いです。

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自殺対策

要点ピックアップは過去7回の試験問題を分析した作成者のチョイスです。どうぞご了承ください。

具体的にどの部分を指しているのかわかりやすくするため一部自作ノートを公開しています。

自殺対策、自殺に関する問題は近年毎年出題されています。2023年に実施された国家試験では、この科目においてじつに10問中2問が自殺に関する出題でした。

有名人などが自殺で亡くなったときの報道のあり方など、自殺報道に関する出題が続きました。これらは普段からニュースに接しているなど、社会の動きを見ていれば解ける問題です。

近年は子どもの自殺予防に関する報道が以前より増えている印象があります。

このようにメンタルヘルスに関するニュースは、試験に向けて普段からアンテナをはっておくと有利に働きます。

下記は近年出題があった項目です。

自殺予防の三段階
①プリベンション(未然防止)
②インターベンション(危機対応)
③ポストベンション(事後対応)

アルコール対策

アルコール対策関連の出題も頻出です。直近3年中2回の出題がありました。

WHOが2010年(平成22年)に「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を採択したのを受けて、2013年(平成25年)にアルコール健康障害対策基本法が制定されました。

法律は歴史とならんで出題されやすい分野です。教科書等で一度目を通しておくことをおすすめします。

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発達障害関連

近年の頻出問題です。直近過去3年中2回出題されており、そのうちの一つは発達障害者支援法に関する問題です。

発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群その他広汎性発達障害、学習障害、注意欠如・多動障害(ADHD)などです。

発達障害者支援法と合わせて、それぞれの障害の特性を理解しておきましょう。

諸外国の精神保健

諸外国の精神保健、特にWHOに関する問題は2021年から2023年実施の直近3年中、じつに2回出題されています。

アルファベットの略称とその意味を問われるような暗記モノは、結局のところ覚えるしかありません。

覚えさえしたら出た時に点が取れるチャンスになります。限られた時間ではありますが、最低1回は、教科書の世界の精神保健に該当する箇所を読むことをおすすめします。

次の5つは大丈夫ですか?

WPA:世界精神医学会
    World Psychiatric Association
NSF:1999年英・精神保健施策10か年
( ナショナルサービスフレームワーク )
DALY:障害調整生存(生命)年
WFMH: 1948年設立 世界精神保健連盟
mhGAP:精神保健の格差に関する行動プログラム

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虐待防止、虐待の類型

虐待関連 まとめ例

ノート画像で失礼します。

虐待の類型について、児童虐待は「身体的虐待」「ネグレクト」「心理的虐待」「性的虐待」の4種類に分類されます。

近年には虐待の定義が児童虐待防止法(児童虐待の防止等に関する法律)に定められていることを問う問題もありました。

高齢者虐待防止法や障害者虐待防止法における虐待は「経済的虐待」を含む5つの種類に分類されます。

ストレスチェック

ストレスチェックは頻出問題です。

ストレスチェックは平成26年労働安全衛生法の改正により、事業者に実施が義務付けられるようになりました。

ただし従業員50名未満の事業者は当面努力義務です。

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災害精神保健

近年頻出の分野です。直近過去3年の間でも2回出題されています。

DPATPFAは重要ワードです。

DPATとは自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件などの集団災害の後、被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチームです。

PFA(サイコロジカルファーストエイド)災害や大事故などの直後に提供する心理的支援です。

デブリーフィングに関する出題は最近は見かけませんが、被災者への災害直後のデブリーフィングは推奨されていません。

デブリーフィングとは事故や災害直後の急性期介入で、その被災体験などを聞き出すことを指しています。過去に取り入れられていたことがありましたが、予後の悪化などが研究で明らかにされ現在はPTSDの予防効果は否定されています。

DPAT:災害派遣精神医療チーム
災害時等に被災都道府県からの要請に基づき活動

PFA:サイコロジカルファーストエイド
(Psychological First Aid)
心理的応急処置

過去問や模擬問題を解いていると、くり返し問われる出題の傾向、頻出分野が必ず見えてきます。

合格目指してがんばってください☆

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