「死にたい」に現場で向き合う 自殺予防の最前線【ブックレビュー】

2021年2月に出版された松本俊彦先生の書籍を読みました。 松本先生は編者として、本書には自殺対策の最前線に身を置かれている各方面の方々の寄稿と対談が収められています。 読後に感じたことを精神保健福祉士の視点からまとめました。 編者・松本先...

「ペイン・キラー/死に至る薬」過剰摂取被害を起こした実話ベースのドラマ

「ペイン・キラー/死に至る薬」は、40万人以上の犠牲者を出したアメリカのオピオイド問題を取り上げた実話に基づくドラマです。1990年代半ばに鎮痛薬として商品化されたオキシコドン(商品名オキシコンチン)により、若者を含む多くの人が過剰摂取で命を落としました。

「マインド・コントロール」精神科医による本の紹介

精神科医によるマインドコントロールについて書かれた本をご紹介します。カルト団体に関する興味本位の記事や、異常性ばかりを強調した記事やストーリーではなく、医学的見地や洗脳の歴史から冷静にマインドコントロールについて解説されています。

「幻聴の世界-ヒアリング・ヴォイシズ」

中央法規出版から発行された日本臨床心理学会による書籍「幻聴の世界-ヒアリング・ヴォイシズ」という本をご紹介します。 精神障害や幻聴に関する専門的な内容を扱ってはいるものの、一般向けにわかりやすさを重視したものとなっているため手頃に読める1冊...

「ボクには世界がこう見えていた 統合失調症闘病記」

タイトルにひかれて手に取りました。 当事者の方の心情や体験が臨場感を持って伝わる作品でした。 支援者の立場にいると「病識の欠如」や「医療中断」、「服薬中断」という言葉を普段から使っていて、それらを問題視する傾向があります。 しかし、「病識の...

「依存症からの脱出 つながりを取り戻す」

「依存症からの脱出 つながりを取り戻す」信濃毎日新聞社著(海鳴社・2018年)という本を読んだので、自分なりにご紹介したいと思います。 学生時代から依存症に関心があり、京都の依存症回復施設の設立に、微力ながらボランティアとして参加しました。...

PSW必見「だらしない夫じゃなくて依存症でした」感想

マンガ「だらしない夫じゃなくて依存症でした」は2020年に単行本が発売されました。 作者は三森みささんで、 依存症啓発を目的に厚生労働省や専門家監修の元描かれた作品です。 これまで依存症について理解を深めてきたつもりでしたが、このマンガを読...

映画「閉鎖病棟-それぞれの朝-」

映画「閉鎖病棟-それぞれの朝-」は2019年に公開された日本の映画です。 原作は作家で精神科医の帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんで、山の上にある精神科病院を舞台にした人間ドラマです。 閉鎖病棟という言葉の持つ無機質な印象とは裏腹に、見終わっ...

ビッグイシューはロンドン発祥!【気になるけどまだ買ったことがない方へ】

駅前や大通りなどで路上販売されているストリートペーパー「ビッグイシュー日本版」は、ビッグイシュー日本という会社が月に2回発行している雑誌です。 じつは創刊まもない時期に縁があり、3年間大阪にてお手伝いさせていただいた経験があります。 以来、...

イタリア「精神病院のない社会をめざして バザーリア伝」

イタリアの精神科医療に大変革をもたらした精神科医師バザーリアについて書かれた本についてご紹介します。 精神保健福祉士や社会福祉士の資格試験勉強をした方ならイタリアの180号法(通称バザーリア法)を耳にしたことはあると思います。 180号法は...